平成29年4月22日(土)に、本学 新館 東大教室にて、第一薬科大学薬剤師生涯学習講座として、
第1回福岡地域ケアコンソーシアム 「薬局が医療機関と連携して目指す地域医療のアウトカム」セミナーが
開催され、福岡地域ケアコンソーシアム顧問、代表、副代表、世話人各1名、一般21名(病院4名、薬局
7名、大学5名、MR1名、その他4名)、合計25名が参加しました。
2015年に公表された「患者のための薬局ビジョン」には、「立地から機能へ」,「対物業務から対人業務
へ」というキーワードとともに、「かかりつけ薬剤師・薬局」,「健康サポート」,「高度薬学管理」が明記
されています。
言葉としては新しいものが含まれていますが、薬局の機能としては従来から有しているものです。これまでも
薬局機能を高めることが薬物療法の質の向上につながることが報告されてきましたが、もはや一部の薬局の話
ではなくなり、地域の多くの薬局が機能を向上させることが求められています。
今回、日本大学薬学部 薬事管理学研究室 教授 亀井 美和子先生をお招きし、薬剤師が患者や地域のために、
薬局にしかできないことでまだ十分行われていないこと、できるのにやっていないことに取り組むことで、
どのようなアウトカムがもたらされたか、亀井先生のご経験をもとにご講演頂きました。
|
|
≪ 研究会顧問 吉武毅人先生 挨拶 ≫ |
≪ 亀井 美和子先生 ≫ |
【講演内容】
前半では、先生が取り組まれた研究テーマを年代別で『30代後半「地域連携を前提とした薬物治療」、
40代以降「アウトカム研究(医薬分業が目指すアウトカム」』が示されました。
後半では、亀井教授が茨城県笠間市で行った、地域医療機関の医師と薬剤師がプロトコルに基づいて共同で
地域住民の禁煙をサポートする下記研究内容のご紹介が行われました。
薬剤師が薬局を訪れた禁煙希望者に対し、プロトコルに従って禁煙歴に関するインタビューや
呼気中の一酸化炭素濃度測定を行い、医療薬での禁煙か、OTC薬での禁煙かを仕分け、その後
それぞれの施設を紹介する。さらに保険診療では2週間後に再度受診し、禁煙状況を確認する
こととなっているが、開始後3日~2週間で多くみられる脱落する患者に対して、薬局薬剤師
が店頭や電話でモニタリングを行う。 |
|
|
≪ 4つの柱の指標 KPI設定の考え方 ≫ |
≪ 患者のための薬局ビジョン ≫ |
|
|
≪ 地域連携を前提とした薬物治療 ≫ |
≪ 地域連携を前提とした薬物治療 ≫ |
【記念撮影】
【2017年度 研究会 名称変更のお知らせ】
当研究会は、2014年に、大学と薬局、病院の薬剤師が一緒になって、これからの薬剤師に必要なフィジ
カルアセスメント取り組んでいこうと、名称を「薬剤師臨床シミュレーション研究会」として立上げました。
昨年度は2025年度高齢者社会に向けて、老年薬学を年間タイトルとして、様々な老人問題プログラムを
実習形式のセミナーで行って参りました。
今年度からは研究会の名前を『福岡地域ケアコンソーシアム』と改称し、他職種と連携を図りながら活動を
行っていく予定です。
本日は大変お世話になりました。本年度もよろしくお願い致します。
≪2017 FCCC福岡地域ケアコンソーシアム≫