8月6日(火)、大学の科研費による研究成果をわかりやすく紹介する、中高生のためのサイエンスプログラム「身近なものから色や香りを取り出せる?」を開催しました。このプログラムには全国より公募した中高生が参加し、第一薬科大学の大学院生や大学生の協力で実施されました。当日は、九州各県の高校化学・物理の教諭の先生方約40名の見学もあり、盛況のうちにプログラムは終了しました。
厚生会館の1階で受付と大学生スタッフの紹介を行いました。
まず身の周りにあるものは様々な物質の複合体であることを確認するために、水性カラーペンの色素をペーパークロマトグラフィーで分離しました。
参加いただいた中高生のみなさん、とっても真剣です。
実験の合間に大学直営食堂でハンバーグ定食とソフトクリーム休憩です!
次に、レモングラスからレモンの香りの成分(シトラール)を抽出し、植物から特定の成分を抽出する方法があることを体験しました(水蒸気蒸留)。
当日は九州各県の化学・物理の高校教諭の先生方約40名が見学されました。
続いて、抽出・分離した成分の構造を様々な機器分析により明らかにできることを学びました。
最後に、このような方法で様々な未知の化学物質を取り出し、新しい物質を探していく科研費研究の面白さや魅力を学んでまとめとなりました。
参加者アンケート
●医歯薬系に興味があり、その中の薬学部の体験ができて良かったです。薬学部の研究がとても楽しそうで、今回の実験を通して、さらに薬学部への興味がわきました。
●海外の高校では、機器や器具を使って実験する機会があまりないので、このプログラムで経験ができてとても良かったです。いろいろなアクティビティもあり、とても楽しかったです。
●学校の「総合的な探究の時間」のテーマが香りについてなので、勉強になった。
●とても楽しかったです! 実験をするのが久しぶりなので楽しみにしていたけど、期待以上に楽しかった。研究に対する興味が深まりました。
●初めてこのような実験をして、自分が知らなかったことをたくさん知れて、貴重な体験をすることができました。来年は友達を誘って来たいです。
●大学生の方々が優しく教えてくださり、実験をスムーズに行うことができました。先生の説明もとても分かりやすかったです。
●普段は実験をして終わりなのに、今回はその原理まで教えてくれたのが良かった。
●身近なものに科学があって、とても面白かった。将来にこの体験を生かしたいです。
●大学生の方々が、私が質問をしたときに、一緒に答えを考えてくれて嬉しかった。来てとても良かったと思います。
●たくさん実験ができて楽しかったです。科学の面白さを知りました。有難うございました。
●どんな実験をすればどのようなことが分かるかをいろいろ知れたので参考になりました。知識が増えて嬉しいです。
●普段できないような実験を大学ででき、楽しかったし、勉強になりました。実験のしくみも解説があり、分かりやすかったです。
●今回の実験を通して、薬学部に興味がわきました。
●大学が会場のこのプログラムに参加し、大学の見学もできて、将来の進路を考える良い参考になった。
●学校で習った化学式などを含む話が出てきており、興味を持つことができた。もっと学びたい。
【スタッフの集合写真】
本プログラムは第7回日産財団リカジョ育成賞・奨励賞を受賞しました。(詳細)
スタッフの皆さん、おめでとうございます!
※本事業は日本学術振興会科学研究費「ひらめき・ときめきサイエンス ~ようこそ大学の研究室へ~ 」の採択を受けて実施しています(24HT0183、実施代表:藤井由希子)
【後援】福岡県教育委員会(福岡県)、福岡市教育委員会(福岡市)、研究活動推進委員会(第一薬科大学)、中央機器室管理運営員会(同)、地域連携推進委員会(同)