新着情報
  1. HOME
  2. 新着情報
  3. 日本薬学会第144年会において、薬学部の藤井由希子先生が「有機フッ素化合物PFAS最前線:基礎研究から健康影響、国内外の規制動向まで」と題したシンポジウムでオーガナイザーを務められました

日本薬学会第144年会において、薬学部の藤井由希子先生が「有機フッ素化合物PFAS最前線:基礎研究から健康影響、国内外の規制動向まで」と題したシンポジウムでオーガナイザーを務められました

薬学部の藤井由希子先生が日本薬学会第144年会において、「有機フッ素化合物PFAS最前線:基礎研究から健康影響、国内外の規制動向まで」と題したシンポジウムでオーガナイザーを務められました

日本薬学会第144年会 一般シンポジウム
「有機フッ素化合物PFAS最前線:基礎研究から健康影響、国内外の規制動向まで」
2024年3月30日(土) 9:45 〜 11:45
パシフィコ横浜 会議センター

オーガナイザー
藤井由希子(第一薬大薬)
原田浩二(京大院医)

シンポジスト(所属)講演題目
柴田 康行 (国立環境研究所名誉研究員) PFASを巡る国内外の取り組み状況
原田 浩二 (京大院医) PFASのヒトバイオモニタリング
藤井 由希子 (第一薬大薬) 日本におけるPFASのヒト曝露源
徳田 安春 (群星沖縄臨床研修センター) PFASの健康影響:米国の臨床ガイドラインと沖縄県での疫学調査
伊藤 由起 (名市大院医) 毒性学の基礎研究からの知見:PFASの毒性発現メカニズム
工藤 なをみ (城西大薬) PFASの体内動態:炭素鎖長による違いと動物種差

(要旨)
有機フッ素化合物PFASはその難分解性からForever chemicals(永遠の化学物質)と呼ばれている化学物質群である。代表的なPFASはペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とペルフルオロオクタン酸(PFOA)であり、2000年以降はその残留性と毒性への懸念からPFASを製造・使用する各社でPFOSとPFOAの製造を自主的に廃止してきた。しかしながら過去に使用されたと思われるPFOS、PFOAが環境中に残留し、近年、欧米で水道水濃度や血中濃度についての勧告が相次いで公表され、注目を集めている。また未規制のPFASも多数あり、それらを含めた健康リスク評価に資する研究が必要とされている。
本シンポジウムではこのPFASの最新の状況について「国内外の取り組み状況」「ヒトバイオモニタリング」「ヒト曝露」「健康影響」「毒性発現メカニズム」「体内動態と種差」をキーワードに6名の発表者から報告を行った。本シンポジウムは開始時からほぼ満席、さらに多くの立ち見での聴講があり、活発な質疑応答も行われ、盛況のうちに終了した。