漢方薬を処方する時代。
今、日本の約90%の医師が漢方薬を処方しています。
「未病」と呼ばれる病気の前段階のような症状に対して、漢方診療は日常的になりつつあり、
専門外来を設ける病院もあるほどです。
さらに、現在の医学部教育では漢方医学が必須科目に。
漢方医学に精通する
薬剤師への期待は今後ますます大きくなります。
特色ある科目
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【本草学】
本草学とは、中国・日本古来の生薬・医学に関する学問です。本授業では、神農本草経から始まる本草学の歴史と、代表的な生薬(上品・中品・下品、神農本草経の分類)の選品、薬能について、古典を参照しながら概説します。
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【漢方薬理学】
漢方薬理学では、漢方薬の薬能・薬効の科学的理解を深めるために、疾患の病態生理や薬効評価法を例示して、漢方処方、構成生薬、含有成分に関する薬理作用を概説します。これにより、漢方薬を現代医学のレベルで理解し、説明できる能力を身につけさせます。
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【漢方処方学】
高齢化社会を迎え、今後も漢方薬の処方量が増えることが考えられます。このような状況下、臨床現場の薬剤師が患者や医療スタッフに有用なアドバイスをするのに必要な漢方理論、薬剤師として知っておきたい生薬、重要処方解説、漢方薬や生薬の服薬指導上の注意点など、薬剤師が医療現場で必要な漢方薬の知識について講義します。
漢方薬学科6年
山ノ内 大樹 さん
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なぜ漢方薬学科を選んだのですか?
きっかけは、高校時代に参加した第一薬科大学のオープンキャンパスで、漢方医の先生の講演を聞いたことです。この講演で漢方薬の魅力を初めて知り、もっと専門的に漢方薬について学びたいと思うようになりました。もともと薬剤師になりたいとは思っていたのですが、せっかくなら漢方の知識も学べる漢方薬学科を選びました。
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現在、どのような大学生活を送っていますか?
6年生は、毎月のように模擬試験などのテストがあるので、そのための勉強や卒業論文の作成などで忙しい毎日を送っています。1日のスケジュールとしては、朝9時から講義を受けて、夜は23時頃まで研究室に残って勉強することもあります。
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実際に大学で漢方を学んだ感想を聞かせてください。
漢方薬学科の講義では、「証」や「陰陽五行説」といった、西洋医学とは違う漢方独自の考え方などの基礎から、臨床現場でも学ぶ機会の少ないより実践的な漢方の知識を学ぶことができます。将来は、ここで学んだ知識を活かせる仕事に就きたいと思っています。
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将来どのようなビジョンを描いていますか?
最近は、セルフメディケーションや検査などで異常がみつからないけれども自覚症状は感じる「未病」に対する関心が高まっています。漢方は、この「未病」に対して治療手段があるので、これから漢方の需要が今まで以上に高まると思います。ですので、ここで学んだことを糧にして漢方薬の認定・専門薬剤師の取得を目指そうと思っています。
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受験生にメッセージをお願いします。
第一薬科大学では、物理、化学、生物といった基礎科目からしっかり学べる講義があるので、理系科目で苦手な科目があっても、文系を選択していても、薬剤師になれるチャンスがあります。私自身、高校の頃の成績は良くなかったのですが、大学で「絶対に薬剤師になる!」との思いで勉強してきたので、今では定期試験や模擬試験で常に上位の成績をとるようになりました。また、漢方薬学科では、漢方の概念といった基礎的な内容から、漢方医の先生による実践的な内容の講義まで受けることが出来るので、薬学科よりも圧倒的に漢方の知識を得ることができます。受験生の皆さんの多くは、漢方薬について馴染みがないと思いますが、漢方薬の知識は、将来薬剤師として就職する際にも大きなアドバンテージにもなります。