情報の公表

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教職課程における情報の公表

1. 教員の養成の目標及び当該目標を達成するための計画に関すること

本学では、「地域社会の住民の健康と安全・安心を守る」ために、地域社会、特に教育機関(中学、高校、県教育関連機関等)と協力し、健康教育の環境づくりに努めている。実際、地域住民を対象とした健康公開講座や薬剤師生涯教育講座を開設している。また、中学・高校への出張講義を通して、年少者の問題行動の根絶を目指した薬物乱用防止活動、喫煙の弊害等に関する健康教育活動を学内外で推進している。特に、高校生に対する「薬物乱用防止教室」では「体内に入った薬物が、どこにどのような影響を及ぼすのか」、「薬物依存はなぜ形成されるのか」といった薬学的な観点からの講義や実験を交え、薬物乱用の危険性を周知し問題に関する意識を高めることを目的として実施している。これまでに九州全県の高校生30,000名以上に実施実績がある。 さらに大学の人的資源を俯瞰すると、薬学教育の基礎をなす自然科学の分野を専門とする優れた研究者に恵まれ、その専門知識を教育現場に還元する素地も十二分に備わっている。本学で実施している「高校生サイエンス研究発表会in第一薬科大学」では、福岡県高等学校理科部会の後援のもと、高校生の探求的な活動過程やその成果を本学教員が評価・助言を行い、我が国共通の教育目標・課題である科学技術分野の人材育成を目標・使命としている。 しかし、これらの活動を本学教員によって行うには人的制約がある。より効果的かつ広範に社会に貢献する方策の一つとして、新設した薬科学科での自然科学、薬学、さらには健康教育を基礎とする中学・高校の理科教員の養成が考えられる。薬学の教育を受けた中学・高校の理科教諭の育成は、中学・高校の教科書に「くすり」に関する知識・情報が導入され、増大していることから、薬物の適正使用教育の充実にも貢献するものと思われる。


【薬科学科】での教員養成に対する理念は、本学科の教育理念に基づいており、教職課程の教科に関する科目には薬科学の特色ある授業科目を配置し、薬学の基礎知識,医療データの解析・活用能力及び医療ビジネス領域の知識を備えた理科教員を養成する構想となっている。 理科の総合科学である薬学の基礎知識・技能を備えた理科教員を養成の教育体制について 本学科は、薬学の基礎知識を携えた上で医療分野を中心とした諸課題を解決へと導く人材の養成を目的とする。薬学・医療及び社会の課題は、多種多様なファクターが絡み合い非常に複雑となってきている。これらの難解な課題を解決するためには、化学の基礎知識のみならず多角的に種々の知識・技能を組み合わせていく必要がある。例えば、薬物を投与し、薬効を解析していく際には、化学、生物学、物理学、薬理学、薬剤学の知識・技能を駆使しなければならない。このように、本学科は、化学、生物、物理の理科科目を総合的に学べる学科であり、充実した実験施設・設備と専門スタッフを備えており、理科教員として必要な多様な理科科目を基礎から応用まで修学することができる特色を有している。 1、2年次は、薬学の基礎知識として化学、生物学、物理学等を学び、実習を通じて理科の素養を身につける。3、4年次では、実験・演習を中心とした応用研究を学ぶことにより、理科教員としての問題解決能力を養う。さらに薬科学科では、薬学の基礎教育で培った『人の命を守る』医療関連科目を通して、初等・中等教育の根幹である『安心・安全』に関わる『倫理・道徳感』を持った人材を育成する。

2. 教員の養成に係る組織及び教員の数、各教員が有する学位及び業績並びに各教員が担当する授業科目に関すること

3. 教員の養成に係る授業科目、授業科目ごとの授業の方法及び内容並びに年間の授業計画に関すること

4. 卒業者の教員免許状の取得の状況に関すること

令和5年度開設のため卒業者なし

5. 卒業者の教員への就職の状況に関すること

令和5年度開設のため卒業者なし

6. 教員の養成に係る教育の質の向上に係る取組に関すること

教職課程委員会において、教職課程の運営を含む教学全般に関する企画の発議や各種課題の審議を行い、教職課程の円滑な運営を図っている。また、教職課程運営委員会を設置し、授業実施計画の策定や教職課程の自己点検・評価及び改善に取り組んでいる。教務委員会とも連携し、教職課程を履修する学生に関して、教職課程の目的や4年間にわたる履修プログラムの説明、さらには実際の履修における時間割の作成の相談に対応している。